all pictures&writings rights reserved takrock.
9月7日(金)
IRAにて抵抗食の会(仮)インド料理部門ヒグチ・タクロックによる、
コペンハーゲンのアクティヴィスムシーン・およびフード・コレクティブシーン&スープ・キッチン(ピープルズ・キッチン)の刺激的なレポートがありました。
そのレポートの模様を一部このブログにアップします。
実際に用いられた画像、映像等を含めた詳細なレポートは、いずれまたヒグチ君より別の機会にあると思います。
ここでは抵抗食による、主にタクロック・レポートのレポート(笑)をお届けします。
######################
07年3月、デンマークの大規模なスクワット、「ungdomshuset」が警察の強制撤去を受けた。
「ungdomshusetをもう一度!!」というスローガンを掲げられたデモは今も毎週二回行われている。
ungdomshuset撤去後、コペンハーゲンのスクワットは、ungdomshusetには規模は劣るものの、潤滑な活動が行われている他の四つのスクワット、
カファックス、フォルケット=フス、フォルケット=パーク、廃校におけるスクワット(名称不明)を中心にアクティヴィスト・ワークスを分担している。

上はフォルケット=フスの様子。
最上階三階(左)は楽器の練習場所であり、備品の保管スペースとなっている。
いずれのスクワットの中にも、アクティヴィストたちのミーティング・スペース、パフォーマンス・スペース、備品倉庫などとともに、キッチン・スペースを持ち合わせている。
##################
Ungdomshuset NEVER DIE!!!!!
10月5日には、ungdomshusetを取り返す大規模なスクワットがある。
タクロック氏は、そのデモに向けての第一回ミーティングに参加した。
なんと、アクティヴィスト側はこの計画を公開している。
警察が計画を知ったとしても、ungdomshusetリターンズのために駆けつけるアクティヴィストの数が勝る、と考えているらしい。
すごい自信と行動力!
デモには3,000人以上が参加する。
フード・コレクティヴ側は、2,000食以上を用意しなければならない。人が集まれば、デモをすればお腹がすく、腹が減っては戦は(?)できぬ、という諺は、日本よりも海外のアクティヴィストたちのほうが直感的に感じているのかもしれない。
大規模なデモには、人数に合わせたvegan食材をどのように調達するかが問題となる。
dumpstar divingだけではとても足りない。
各自のつてで農家、八百屋等をあたり、余剰食材を分けてもらう、
activistファンド(※)に資金をいくら回してもらうか、等の段取りが話し合われる。
以下、日本におけるfood activismの課題点についてのタクロック氏の指摘。(重要!)
「・food collectiveには設備が一番大事。
食材があって、2000~3000人を相手にfood提供することがあり得るのは、それだけの設備がしっかりしているから。
food collectiveの人数が多かったとしても、キッチンが狭かったら手が余る。」
###################
北欧ダンプスター事情

北欧において、dumpstar divingは、食材調達の方法の選択肢のひとつとして、ごく当り前に行われている。「ちょっと腹減ったから、ダンプスターいってくっか」ぐらいの感じ。もちろんレフト・ウイング系の人々が多いらしいが。
dumpstarは違法なのだが、dumpstarsはみな「どこそこのdumpstarは穴場だ」「どこそこのdumpstarの鍵はぶっこわれてるからアツイ」といった情報の共有やdivingルートの確立によって、法律と権力の網をかいくぐる。
何度か述べてきたように、dumpstarのみならず、余剰食材の確保も食材調達の方法のひとつ。信頼関係を築いた八百屋さん、パン屋さん等で、売れ残った食材をもらうことができる。
とくにパン屋さんは、自分が作ったパンを捨てる、ということに倫理的に抵抗があるらしい。
40Lサイズのビニール袋一杯分ももらうことができる。
日本でも、自分の家の近所のパン屋さんに余りを分けてもらおう!
###################
キッチンの様子。

[左上・事前のdumpstarにより調達したパン]
[右上・soupkitchenに向くのはviking(?)形式]
[左下・vegan料理が多いのは、veganなら多くの人が食べられるから]
[右下・キッチンには、毎回多くの人が訪れる]

コペンハーゲンのsoup kitchenによるフード提供は毎週月、火、水、木、日のいずれかの日にどこかで行われている。その日は、veganフードが安価で食べられる。
ちゃんとした設備があり、安定した運営が行われているが、キッチンに入る人はみな有志。
つまり、シフト等が別段決められているわけではなく、「今日時間あるから、キッチン行くか―」というぐらいの気持ちで、事前に買ったり、dumpstarでGETした食材をもってキッチンに入る。
メニューも、「誰が何を作る」と決めているわけではなく、「俺サラダ作る」「じゃあ、僕はスープを作る、」「じゃあ私は…」と、個々の自発性とやりとりによって決まっていく。
キッチンがある時は、16時から各々キッチンに入り、下ごしらえして、19時ごろには出来る。
それまでには、キッチンで食事をしたい、キッチンがその日にある事を知っている人々が集まってきている。また、余裕がある人は配膳や片付けの手伝いに回ったりもする。
調理していた人と、食後片付けをしている人が別の人だったりもするらしい。両者の壁はないのだ!
誰もが料理を作る人にも成り得て、誰もが気軽に遊びに来ることができる。「お客さん」という概念は、ここではあまり感じることはないのかも知れない。
余った食事は、冷蔵庫に入れておけば、次の日までにはなくなっている。
「あそこいけばなんか食べ物があるだろ」という意識が多くの人に定着しているから、キッチンの事を知っていて餓死するやつはいない。
キッチンの多くが、スクワットではなく、ちゃんと家賃を払って回している。
そのお金の捻出は、キッチン参加者のdonation もあるが、前述したような年長アクティヴィストの基金によってペイしていたりもする。同じ建物に、activistたちのミーティング・スペース等もあるため、使用者と家賃を分てあって払ったり。
合法で安定した環境に、自発的な精神を持った人々が場所を続けよう、と意識し、継続してキッチンに通いつづけたから、なんと10年以上続いているキッチン・スペースもある。
###################
アフターアワーズ
タクロック出立前に、抵抗食メンバーが渡したグッズをタクロックがコペンハーゲンで交換してきたグッズを抵抗食メンバーに還元。
タクロックさんおつかれさまでした。また刺激的なレポートお願いします!
日本にも安定したフリー・フード・キッチン・スペースが欲しい!
==================================

※…向こうのアクティヴィストの平均年齢は15才ぐらい~20才前半ぐらい。学生が多い。中には中学生も!早熟!
時間がある大学生が中心となって運動が起こされることが多い。
デンマークは福祉制度がとてもしっかりしていて、独り暮らしする、等様々な条件が整うと国から奨学金がおりる。そもそも学生になった時点で、国からお金がおりる!!
年長となったactivistは、現場でのアクションをニュー・エイジに譲り、資金面、運営面での現場のバックアップに回る。
具体的には、選挙に出て議席をひとつ獲得する、とか、activistのファンドを作って、アクションのための資金提供をするとか。
連綿と続いてきたactivismシーンの土壌がしっかりしているから、継続的な行動を続けられるのだ。